国立の自立支援施設で寮長が入所児童に暴力 (栃木県)

2019年12月6日7:10

今年8月15日、非行をした子供を教育・指導する児童自立支援施設「国立きぬ川学院」(栃木県さくら市)で当時寮長をしていた男性(39歳)が、入所中の少女に暴力をふるい、けがをさせていたことがわかった。

国立きぬ川学院
国立きぬ川学院(厚生労働省提供)

少女は、畑作業を命じられていたが、これに従わなかったため、当時、寮長だった男性職員が少女の顔や上半身を足やひざで蹴(け)ったという。少女は、鼻から出血し、首筋に擦り傷(すりきず)ができ、腹部や足にも打撲傷ができた。

厚労省によると、調査の結果、事情を聞いた現在と過去のきぬ川学院入所者のうち、他に7人がこの元寮長に髪の毛を引っ張られるなどの暴行を受けていたことがわかった。元寮長は、この事件について、「感情的になって、暴力をふるってしまった」と釈明しているという。

今年4月から施行された新しい児童福祉法では、児童福祉施設職員に対し、施設内における虐待の早期発見と防止を義務づけている。暴力をふるった元寮長は、現在、入所者と接触することのない事務職に就いている。

国立きぬ川学院は、問題性の最も高い非行少女を全国から集めて、教育・指導している児童自立支援施設。最も問題性の高い非行を行った男子は、埼玉県さいたま市の国立武蔵野学院に送られ、教育・指導を受けている。